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「光」並み通信を携帯で中継 ドコモなどがパソコン向け [IT関連]

固定回線不要 無線・有線すみ分け崩れる

 NTTドコモは携帯電話を中継機に使うインターネット接続サービスを開始する。2012年までには光回線並みの通信速度を持つ次世代携帯サービスにも対応するため、光回線などの固定回線を使わなくても、家庭やオフィスのパソコンで高速大容量のネット接続が可能になる。KDDIなども同様のサービスを拡大する見通し。NTT東日本・西日本などの光回線サービスと競合する。従来のすみ分けが崩れて携帯会社と固定通信会社が顧客を奪い合う構図になる

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 新サービスは携帯電話に中継機の機能を持たせ、家庭やオフィスのパソコンをネットに接続する。ドコモはNTT東・西と顧客を奪い合うことになるが、KDDIなど他の携帯会社が同サービスの強化を打ち出しており、対応を迫られていた。

 現在、パソコン向け光回線サービスはNTT東・西が約75%のシェアを持つ寡占状態にある。携帯各社の中継サービスが普及すれば寡占が崩れ値下げ競争が本格化する。

 携帯各社は同サービスを強化するために巨額投資を伴う通信インフラの容量拡大が必要になる。投資を続ける体力がない企業が再編の対象になる可能性もある。

 ドコモは12年までに、通信速度が現在の携帯電話の約5倍になる携帯サービス「LTEに対応し毎秒38メガ(メガは100万)ビットの高速通信が可能な中継機能付きスマートフォン(高機能携帯電話)を発売する。LTEは2~3年後に広域で毎秒75メガビットと、光回線並みに高速化する予定。

 それに先立ち今夏には現行の携帯回線に対応した中継機能付きスマートフォン7機種を発売する。パソコン、携帯ゲーム機など最大5台の端末をネット接続できる。スマートフォンと各機器との接続には「WiFi」と呼ばれる無線通信を使う。

 今夏からのサービスを使うにはスマートフォン向け定額料金(月額5460円)に加え、月額約5000円の利用料が必要。NTT東などの家庭向け光回線(利用料金は月額6000円弱)よりやや安くする。LTEに対応した新サービスも、競争力のある価格帯で提供するとみられる。

 現在は高速大容量の光回線サービスをNTT東・西などの固定通信会社、携帯サービスをドコモなどの携帯会社が提供する形ですみ分けている。技術革新で携帯の通信速度や容量が光回線に追いついてきたことで、このすみ分けが崩れ始めた

 ドコモなどの新サービスが始まれば、利用者は利用形態に合わせて携帯回線か光回線のどちらかを選ぶようになる。

 NTT東・西では光回線などのネット接続サービスが売上高の約4割を占め、収益の柱となっている。携帯会社との競争によって料金引き下げなどを迫られ、収益を圧迫される可能性もある。

 海外では米グーグルの携帯電話向け基本ソフト「アンドロイド」を搭載した機種などがネット接続の中継機能を備える。日本より光回線の普及が遅れている米国では、携帯を中継機にしたネット接続が主流になるとの見方もある。


 携帯で光並みのサービスを受けられるようになるということで、今後、自分のパソコンを含めた環境にあう通信を選択することが可能になるということ。「ガラパゴス」と言われた日本の携帯電話であるが、まだまだ、進化しそうな勢いを感じる。


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