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ヘリで急襲、銃撃戦40分 ビンラディン容疑者殺害(日経Web)の写し [雑感]

執念の情報戦実る

2011/5/2 23:49の記事です。

 2001年9月の米同時テロから約10年。執念の情報戦の末に、その首謀者であるビンラディン容疑者は殺害された。米当局者の話や報道などを総合すると、わずか40分足らずの急襲で最期を迎えた。

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 「ビンラディンにつながる手掛かりかもしれません」。オバマ大統領が米中央情報局(CIA)から報告を受けたのは昨年8月にさかのぼる。パキスタンのイスラマバードの北、約60キロの郊外に位置するアボッタバッドの住宅地に、アルカイダ幹部が隠れているという情報を米情報機関が入手。即座にホワイトハウスに連絡が入った。

 きっかけは1人の男だった。テロ後に米当局が拘束したテロ容疑者らへの取り調べで、ビンラディン容疑者をかくまっている可能性がある男が浮上した。国際テロ組織アルカイダ幹部の部下で、容疑者の身の回りの世話などにあたって信頼を得ている人物の存在に4年前、パキスタン国内でたどり着いた。

 CIA関係者はこの男の住まいを探り出した当時を「あまりにも異様な様子にショックを受けた」と振り返る。アボッタバッドは軍の経験者が多く住む比較的豊かな町。ただ、狙いをつけた男が住んでいた屋敷は、その地域のほかの家の8倍近い大きさだった。

 その大邸宅には有刺鉄線を張った壁が5メートル近くそびえ立っていた。2つの出入り口からしか内部に入れず、ゴミも内部で焼却。3階建ての建物に窓はほとんどなく、ベランダにも高いフェンスを設けて外からの視線を阻んでいた。電話やインターネットの接続はないにもかかわらず、物件の価値は100万ドルといわれていた。

 「これはだれか重要な人物を隠すための建物に間違いない」。長期の偵察をもとに情報機関の専門家たちは確信を深める。ビンラディン容疑者とその家族の特徴と符合する人物の所在を突き止めると、ホワイトハウスは沸き立った。今年2月に入って頻繁に情報分析の会議をオバマ大統領を交えて開催。4月29日朝、大統領は偵察活動から具体的な軍事作戦へと切り替える決断を下した。

 「これから攻撃に入ります」。5月1日朝、大統領が極秘計画を共有したのはごく少数の米政府関係者だけで、この時点ではパキスタン政府にも伝えなかった。CIAと米海軍の「ネイビーシールズ」と呼ばれる特殊部隊がヘリコプターで潜伏先を急襲。ビンラディン容疑者とみられる内部の人間は、女性を盾にするなど必死の反撃を試みたが、約40分で作戦は完了した。米軍関係者によると、ビンラディン容疑者は頭部を狙撃された。(ワシントン=中山真)

 


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