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長い避難生活、乗り切る知恵は 過去の被災経験もとに (日経Web版の写し) [東日本大震災]

日経Web版に本日16日の10:16に掲載されていた記事です。

長い避難生活、乗り切る知恵は 過去の被災経験もとに
新聞紙や段ボール活用

長期化が予想される避難所生活から被災者の健康をどう守るのか。適切な水分の摂取や体の保温、ストレス解消など必要なことは多岐にわたる。高齢者や乳幼児らへの特段の配慮も必要だ。寒さに見舞われている東日本巨大地震の被災地でも、阪神大震災などかつての大地震と同じように避難所生活のノウハウがいかせるのでは、かつての被災者らは指摘している。

 寒い避難所生活では、体温管理が大きなポイントだ。神戸市消防局東灘消防署は、被災者の知恵を紹介。ポリ袋に丸めた新聞紙を詰めて簡単な掛け布団にすると、空気の層が熱の拡散を防ぎ、暖かい。「新聞紙をおなかや足に巻き付け、ラップやゴミ袋で固定するのも効果的」

 水やガスコンロなどがそろっていれば、ぬるめのお湯をペットボトルに入れて湯たんぽ代わりにしたり、毛布や布団の下に段ボールを敷いたりすることも暖を取ることにつながるという。

 救援物資の食料は炭水化物やたんぱく質が多く、野菜などが不足気味となる。神戸市内で被災した男性は、たき火の後に残った炭の上に網などを敷き、配給された弁当の中身をアルミホイルに包んで温めた。「冷えた弁当もおいしく食べられる」

 「飲み水には向かない汚れた水でも、鍋などで沸かせば、ビニール袋で密閉した食べ物を温められる。たき火の火を直接、使うより安全だった」とも振り返る。

 レシピ投稿・検索サイト「クックパッド」は被災地でも作れるレシピを募集し、紹介している。15日夜現在、水を使わない料理や缶詰を活用したメニューなどが約200件公開されている。

 母親から受け継いだ「水を一滴も使わない肉じゃが」を紹介した投稿者は「野菜の水分だけで十分。煮ている最中にふたを開けないことがポイント」と書き込んでいる。

 特定非営利活動法人日本トイレ研究所(東京)は、断水でトイレの水が使えず、穴を掘って代用する場合「なるべく深く掘り、すぐにいっぱいにならないよう気をつけたい」と話す。

 新潟県中越沖地震で介護を必要とする住民が使う福祉避難所の設置を県から請け負った新潟県老人福祉施設協議会の冨田幸二さん(38)は「避難所でのプライバシーの確保には段ボールを利用した間仕切りが有効。着替えなどで周囲の目を気にするストレスの軽減になる」と指摘。卓球台を間仕切りに使うアイデアなどもある。

 被災地で高齢者らの支援を続けるNPO法人「阪神淡路大震災よろず相談室」(神戸市東灘区)の牧秀一理事長(61)は「被災した高齢者は時間の経過に伴い、家族や自宅などを失った喪失感に襲われ、食事がのどを通らなくなったり、ふさぎ込んでしまったりする恐れがある」と心配する。

 対策として「悲しみや悩みを抱え込まず、だれかに話すことが大切」と強調。「被災者同士で話すと境遇を比べてしまう。できればボランティアなど第三者がある程度の期間にわたって寄り添うことが望ましい」と話す。

避難生活で健康を守る知恵・工夫

食事

     バナナや栄養補助食品など食べやすいものを

     救援の弁当などを食べ過ぎず、普段と変わらない量とする。

     トイレの排水や洗濯には、川などの水を汲んで使う。

     できればこまめに水分を取り脱水症状を防ぐ。

トイレ

     便秘などを防ぐためこまめに体を動かす

     遠慮して排泄を我慢しない

     新聞紙で作った箱に用をたしそのまま捨てる

暖をとる

     できれば炊き出しなどによる温かい食事を取る

     新聞紙を丸めて服の中に入れたり、段ボールを敷いたりして寝る

健康

     エコノミークラス症候群を防ぐため手足をこまめに動かす

     傷口の消毒はぬれティッシュで代用

安心・安全

     警察官と住民らで自主パトロールする

     段ボールなどがあれば間仕切りを作り個別スペースを設ける

こころ

     悩みを一人で抱え込まない

     避難所で顔なじみだけでなく、話せる相手を見つける

作成:日本経済新聞社

参考資料:神戸市消防局HPNPO法人資料

神戸で実際の経験に基づいた知恵・工夫だそうです。

今回のケースでこれらの工夫が役立つかどうか


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支援活動 [東日本大震災]

地震による影響は計り知れないものがある。

15日のニュースで、地震5日目でやっと道路に車が走れるようになり、釜石まで支援物資が届いたとのこと。

今回の地震の「被害甚大」を改めて、思い知らされた。

 

食糧、紙おむつ、飲料水、薬、毛布、燃料、暖房器具、衣服、下着、入浴施設・・・・

 

16日の朝のニュースでも、被災者の言葉が、時間とともに、ニーズも少しずつ変化してきているように聞こえた。

 

また、今回の地震は、非常に地震による被害エリアが非常に広いことによって、避難所が分散し、また、燃料等による移動手段もない、地域特性によるアクセスの不便さなどから、避難の孤立化が解消しない現状がある。行方不明者の確認もまだまだ時間がかかりそうである。

 

現地に入っている自衛隊、救助隊、マスコミの人たちがいる。

マスコミは、くまなく、現地をレポートし、生の声を、生の映像を拾ってほしい。そして、生のニーズを引出し、それらの情報を集約し、国や救助隊と連携して、被災者に、効率的な手当ができる方法・仕組みは、できないだろうか?

一つになれないか?

 

現地は、雪が降り、まだまだ、春が遠い。被災者の健康を、心から祈念する。


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