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高速休日1000円中止 船・バス安堵、観光地ため息(日経Web)の写し [雑感]

2011/5/1 11:40の記事です。 

 高速道路の料金見直しが決まった。「休日(土日・祝日)上限1000円」の割引制度と全国37路線50区間(約1600キロメートル)での料金無料化がともに、6月中になくなる。東日本大震災の被災地の復旧・復興に向けた第1次補正予算(4兆円)の財源を確保するためだ。もともと「税金の無駄遣い」など批判のあった政策だけに中止決定は「当然だ」との声が上がる一方、突然の決定には戸惑いや嘆きも聞こえてくる。

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 「高速道路だけに偏った優遇策はいびつだった。二度と復活しないでほしい」(日本長距離フェリー協会)

 高速道路の「休日上限1000円」は2年余り、「一部無料化」は1年間で中止になるが、フェリーへの影響は大きかった。広島湾の市営フェリーが4月に運航をやめた。広島県江田島市が運営していたが、競合する高速道路に利用者を奪われたためだ。

 高松市の四国フェリーも一部航路から撤退寸前だった。地元住民の要望で当面の存続を決めたが、厳しい経営は続く。国土交通省の調べでは、高速道路の無料化区間と競合するフェリーの利用は、昨年8月に前年比12%減った。

 日本バス協会も「公共交通体系の崩壊を招く、無料化の中止を歓迎する」と話す。高速バスも昨年8月は1年前に比べて利用が5%減った。高速道路の無料化で渋滞が増え、自家用車を利用する人が増えたからだ。

 高速道路の料金割引や無料化には、観光客が増えて地域経済が潤うとの効果も見込まれた。それだけに「中止」で打撃を被るところもある。

 「予約が半分以下に落ち込みそうだ」。温泉で有名な群馬県草津町の役場には、地元の旅館やホテルから窮状を訴える声が集まっている。

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 大阪府吹田市から草津まで、今なら名神高速道路などを使って1600円程度。しかし「上限1000円」がなくなれば、5100円に上がる。草津の温泉関係者は「せっかく関西からも観光に来る人が増えていたのに」と嘆く。大震災で客足は鈍っていて「二重の痛手」だ。

 実は高速道路の「休日上限1000円」「一部無料化」は6月になくなるが、深夜0時~朝4時の5割引きなどは残る。それでも「家族で観光によく出かけたが、今後は遠出を避けるかもしれない」(都内に住む30代のサラリーマン)という声はある。

 北海道の岩見沢―士別剣淵(約140キロメートルが無料)の道央自動車道。旭山動物園(旭川市)は「無料化のおかげで札幌圏から個人客が来てくれていたのに……」と話す。層雲峡観光協会(上川町)も「札幌や北海道道南部の客が増えていたが、再び有料になると札幌圏の客は確実に減る」。

 国交省によると、高速道路は無料化の開始から半年間で、対象区間の1日の平均交通量は2倍近くに増えた。京都丹波道の丹波―沓掛間(京都府)では、半年のうち9割以上で1キロメートル以上の渋滞が起きた。逆に一部の一般道は渋滞が解消する現象も見られた。

 高速道路の料金はどんどん複雑になっていったが、経済効果はさほど検証されないまま、元に戻ることになる。


 関東では、毎週末、大渋滞を引き起こし、時間を計算できない程であった。個人的には、平日上限1000円にすれば、法人や年配のバスツアーを利用する方々には、よかったのではないか、個人より法人を対象にしたほうが、経済効果は、高いのではないか。もっともこの高速道路の料金については、自民党も民主党も選挙対策のための一環であったため、何の根拠もなく実施した愚策だと今でも思っている。


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